痛がり・病院嫌い・薬嫌いの私(アラフォー男)が、腹をくくっていぼ痔(内痔核)の手術を受けることにした体験をつづっていきます。
痔は放っておいても、即いのちにかかわることはあまりないため、ついつい先延ばしにしてしまう方も多いと思います。しかし結論から言うと他の病気と同じように早めに治療するに越したことはないと思います。
とはいえ痛みに対する恐さや、また恥ずかしさなどから、なかなかふんぎりがつかない方も多いのではないでしょうか。
そんな方に少しでも参考にして頂ければ幸いです。
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目次
一口に痔の手術(外科的治療)といってもこれだけの種類がある
「あなたは手術が必要です」と断言されてしまった以上、何らかの治療を施さないわけにはいかない羽目になったのですが、痔の外科的治療といっても様々な種類があります。
結紮(けっさつ)切除術
いぼ痔の痔核に流入する血管を縛って、痔核を切除する手術です。術後傷口が癒えるまでしばらく日数が必要です。ただ痔核を文字通り切除してしまうので根治が期待できます。
ゴム輪結紮(けっさつ)療法
特殊な器具で痔核に輪ゴムをはめて縛り、壊死させる療法です。内痔核のみに適用できるものですが、痔核の大きさや状態により適用できない場合があります。
注射療法
薬剤の注射により痔核を硬化させて、小さくしてしまうという療法です。
フェノールアーモンドオイルというのを注射する方法と、ALTAという薬剤を注射する「ジオン注射」という方法があります。
以上が代表的なものでしょうか。
治療法はかかる病院によって決まってくる
上で書いたように治療法には選択肢があるのですが、どの病院でもすべての療法を行なっているわけではないです。
私が受診した病院では、注射療法は行なっておらず、結さつ切除術での治療になるということだったので、もし注射療法を受けるのであれば、それに対応した病院を再度受診する必要がありました。
正直、切除する手術というのは怖いイメージがやはりあるのと、術後しばらくは痛いというのは先生も念を押して言われていたので、注射療法を行なっている病院に変えようかなという迷いがありました。
結局、結さつ切除術を選択した私の理由
色々悩んだ末、結さつ切除術を受ける決心をしたわけですが、それには主に3つの理由があります。
ジオン注射のデメリット 再発の可能性
ジオン注射のデメリットとして、現状統計で20%ほど再発の可能性があるということが挙げられます。
20%をどう感じるかは人それぞれだと思いますが、私はかなり高確率だなと感じました。
少し話がそれますが、昔耳たぶに「化膿性肉芽腫」というできものができたことがあるのですが、その時最初は液体窒素で焼き消しましょうということで、2回ほど液体窒素を行使したのですが、結局焼き尽くすことができずに、切除することになったという経験があります。
最初から切除しておけば、時間も費用も無駄にならなかったのに、とその時思ったものですが、人間の性質として楽できる可能性があればそちらに賭けてしまいがちです。
しかし私の中の痔核が「再発してやる」という強い意志を、今回は発しているような気がして、80%の可能性に賭けるという決断ができませんでした。
なおジオン注射はかなり進行している痔には通用しないかもしれないらしいので、結局私の場合選択自体ができなかったという可能性もあります。
ジオン注射の副作用の心配 新しい療法だけに
ジオン注射法は、まだ実用化されてから日が浅い治療法です。もちろん認可されるにあたっては十分な検討がされたものとは思いますが、副作用について検索すると、実際副作用が出たという事例がかなりヒットしてきます。なかにはこんな後遺症になったらきついな、というような事例もあり、手軽に受けられるとはいえリスクが高いのではと思うようになりました。
受診した先生が信頼できるお医者さんだった
最終的には、病院が自分に合っているか、納得できるかというのが重要になってくるのかなと思います。
受診した肛門科の先生は、今までの記事を読んで頂いた方ならわかると思いますが、土地柄なのかよく言えば気さくな、悪く言えばちょっとふざけた感じの先生でしたが、治療に関しては話を聞いていて真摯さが伝わってきました。この先生にならお任せして大丈夫、という確信がもてましたし、長くやっておられて実績もあり腕は確かというのもあって、最終的に決断しました。
まとめ
というわけで、今回私は運良く最初に受診した病院で納得できる治療を受けることができたのですが、やはり色々な病院のサイトを見て比較検討しましたので、その際どういったことを基準にしたかなどについて、次回書きたいと思います。
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