痛がり・病院嫌い・薬嫌いの私(アラフォー男)が、腹をくくっていぼ痔の手術を受けることにした体験をつづっていきます。
痔は放っておいても、即いのちにかかわることはあまりないため、ついつい先延ばしにしてしまう方も多いと思います。しかし結論から言うと他の病気と同じように早めに治療するに越したことはないと思います。
とはいえ痛みに対する恐さや、また恥ずかしさなどから、なかなかふんぎりがつかない方も多いのではないでしょうか。
そんな方に少しでも参考にして頂ければ幸いです。
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痔の3つの種類とは
前回病院を受診した際、先生に自分の症状について、どのタイプの痔なのか尋ねました。
「内痔核や。」
という先生の回答を聞いて、若干ほっと?しました。じつは受診するまではもしかすると「痔ろう」なのではないか?と自分で疑っていたからです。
この記事を見ていただいている方はすでに調べてご存知かもしれませんが、痔は大きく分けて
- 痔核(じかく・別名いぼ痔)
- 裂肛(れっこう・別名切れ痔)
- 痔瘻(じろう・別名あな痔)
の3つに分けられます。
痔というのは肛門周囲の疾患を総称したものなので、これらの3つは発生場所が肛門周囲というだけで、症状や発生のメカニズムがかなり異なります。
痔核(じかく・別名いぼ痔)
その名の通り、肛門の内側や外側に、いぼ状のできものができる症状です。
- 肛門の内側にできるものを内痔核
- 肛門の外側にできるものを外痔核
と呼びます。
肛門周辺には、血管が縦横無尽に走っているフレキシブルな組織があり、この組織のおかげで排便がスムーズに行えるようになっているのですが、
- 便秘などによるいきみすぎ
- 下痢などによる肛門の酷使
- 重いものを持つなどの作業
などにより、この組織に負荷がかかりすぎ、充血しすぎて膨れたり、出血するのが、発生原因となります。
痔の中で最もかかる人が多く、私も内痔核でした。
血管が多い組織から出血するので、鮮血がぽたぽたとかなり出る場合がありますが、特に内痔核の場合、肛門の内側は痛みを感じないので、トイレで急に出血してびっくりする場合があります。
裂肛(れっこう・別名切れ痔)
排便時などに、肛門の皮膚が切れてしまう症状です。
痔核と同じように、便秘による硬い便や下痢などで肛門に負担がかかることが原因となりますが、こちらは表面の皮膚が切れることによる出血のため、量としては少ない出血になります。ただし痛みを伴います。
統計的に女性に多いそうです。
痔瘻(じろう・別名あな痔)
これはちょっと複雑な症状です。まず肛門内部のある部分が化膿し、膿がたまることが引き金となるのですが、その膿がたまっているところが管状になっていて、どういうわけかその管が肛門の外側の皮膚に貫通して、そこから膿が出てくる、という症状です。
化膿の際、38〜39度の発熱、激しい痛みや腫れがみられ、また膿で下着が汚れます。
かなり大掛かりな治療が必要になる痔です。
いぼ痔なのになぜ痔ろうを疑ったか
さて冒頭で書いたように、診断してもらうまで痔ろうの可能性を疑っていた私ですが、なぜ痔ろうだと思ったのか、なぜ痔ろうではなくいぼ痔だったのかについては、次回の記事に書きたいと思います。
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