痔は手術が必要になる前に早めに直すのがベスト-いぼ痔治療記05-

痛がり・病院嫌い・薬嫌いの私(アラフォー男)が、腹をくくっていぼ痔(内痔核)の手術を受けることにした体験をつづっていきます。

痔は放っておいても、即いのちにかかわることはあまりないため、ついつい先延ばしにしてしまう方も多いと思います。しかし結論から言うと他の病気と同じように早めに治療するに越したことはないと思います。

とはいえ痛みに対する恐さや、また恥ずかしさなどから、なかなかふんぎりがつかない方も多いのではないでしょうか。

そんな方に少しでも参考にして頂ければ幸いです。

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痛がり・病院嫌い・薬嫌いの私(アラフォー男)が、腹をくくっていぼ痔(内痔核)の手術を受けることにした体験をつづっていきます。 痔は放っ...

時すでに遅し 初期であれば手術をしない選択肢もあった

どんな病気でもそうですが、やはり早めに治療すればするほど、体や、費用面の負担が少ない治療が可能です。

いぼ痔の場合、手術をするというのは最終手段になります。

初期の段階であれば、生活療法・薬物療法によって治療を行います。

生活療法

痔も一種の生活習慣病と言えます。

軽度の痔であれば、生活習慣の改善で良くなったり悪化を抑えられる場合もあります。

個人的に、「自分がもし肛門だったら」という気持ちで考えれば、おのずと答えが出てくるのかなと思います。

食事

「出るものを制するにはまず入るものから」

なにやら格言めいた言葉ですが、すみません、今私が考えたオリジナルです。

要は痔は便秘や下痢などの排便の異常が引き金になることが多いので、それを防ぐようにしましょうということです。

1.食物繊維をしっかりとる

これは恐らくみなさんが知っていることだと思いますが、野菜などに多く含まれる食物繊維は、便の量を増やしてやわらかくする働きがあるため、便秘を防ぐ効果があります。

2.水分をしっかりとる

これは私もお医者さんに言われるまであまり気づきませんでした。

言われてみれば確かにそうです。水分が少なくなって便がカラッカラになったらどうなるかは、想像に難くないでしょう。

3.規則正しい食生活 朝食もとろう

便は腸のぜん動運動という動きによって排出されます。食事を摂ることで胃腸が活動するので、きちんをした食生活を心がけるのが大切です。

4.刺激物はなるべく控える

激辛料理を食べた後に、肛門がヒリヒリするという経験をされた方も多いのではないでしょうか。日々過酷な業務をこなしている肛門さんですが、そこに香辛料やアルコールなどの刺激をさらに与えたらと思うと、肛門さんが可哀想になってきませんか?

排便習慣

「汝その門をくぐりたくば、その作法を極めよ」〜higracious

はい、これも今考えました。

食事に関してはあらゆる健康に共通することなのですが、排便に関しては特に痔ならではの心構えとなります。

1.我慢せずチャンスを逃さない

トイレに行ける環境にあるならば、便意をもよおしたらすぐにトイレにいくことが大切です。

我慢すると腸が水分を吸収し、便が硬くなってより出にくくなり、便秘につながってしまいます。

2.トイレで長く座りすぎない

トイレで長く頑張れば頑張るほど、肛門への負担は大きくなってしまいます。

私も以前はしていましたが、トイレで本や雑誌を読むのはやめたほうがいいとのことです。

私の行った病院の先生は、「1分で終わらせい!」とおっしゃってました。

3.排便後は肛門を清潔に

洗浄機能付きのトイレがあれば、それを使うのがベストです。

ただし使いすぎは粘膜を傷めるので注意すべきなのと、使用後は水分をきちんと拭き取ることが大切です。

その他

食事や排便以外にも以下のようなことも効果があるそうです。

1.適度な運動

腸の動きを活発にして排便を促します。

2.立ちっぱなしや座りっぱなしを控える

血行が悪くならないようにとのことですが、これは個人差があるかと思います。私の場合は動いているよりも座ったままの方が痛みが少なかったです。

3.お尻を冷やさないようにする

お風呂などであったまることにより痛みが和らぐそうです。私も手術後は先生に「お風呂は何べんでも入りや!」と言われました。

ただ症状によっては血行が良くなって出血しやすくなるという可能性もあるので、病院で相談された方がいいと思います。

薬物療法

痔は炎症なので、生活療法だけでは治らない場合は、薬を使って炎症を抑えることになります。

薬には大きく分けて外用薬と、内服薬があります。

外用薬

軟膏

直接患部に塗って炎症や痛みをやわらげる薬です。

様々な種類があり、特に痔に特化したものとして「注入軟膏」というものがあります。

これは小さいチューブ状の容器に入った軟膏を、肛門から容器の口を入れて肛門内部に注入することで、坐薬のように内側から薬の効果を発揮できるものです。

坐薬

肛門から直接挿入する、常温では固形状の薬です。入れると体温で速やかに溶け、患部に浸透するのが特徴ですが、入れるのにちょっとしたコツがいります。

私も実は今回の痔で初めて坐薬を服用しましたが、コツをつかむのが少し大変でした。

また夏場は陽の当たらない涼しい場所(冷蔵庫が好ましい)に保管しないと、ドロドロに溶けてしまいます。経験済みです。

内服薬

基本的に病院で処方してもらうものになると思いますが、一般的な鎮痛剤の他に、痔の炎症を抑えるのに特化したものもあります。

薬について

痔に対してどの薬が効く、といった具体的なことは、この場で提示するのは控えさせていただきます。

市販薬も薬局などで手に入れることはできますが、やはり病院を受診して処方してもらうのが一番です。それには主に2つの理由があります。

1.症状に最もあった薬を処方してもらえる

痔の症状は千差万別です。薬の種類や用量などは、やはり痔のみを何年も診続けておられる肛門科の先生に判断してもらうのが鉄板です。

また生活療法で効果がなく薬を検討しようとしている時点で、診察が必要な段階にまで痔が進行している可能性も高いです。

2.薬代が保険のおかげで安くつくことが多い

処方してもらうので処方料と調剤料はかかりますが、それを差し引いても、坐薬の場合で市販薬の方が3倍近くコストがかかります。

いぼ痔が進行していたので手術一択の状況に

というわけで受診の決断が遅れに遅れたため、いきなり手術が確定してしまった私ですが、上記のようにとるべき対策はたくさんあったわけです。

みなさんがこうならないように早めに受診されることを切に願っております。

次回はいぼ痔の手術の種類と私がとった決断について書こうと思います。

次回はこちら

痛がり・病院嫌い・薬嫌いの私(アラフォー男)が、腹をくくっていぼ痔(内痔核)の手術を受けることにした体験をつづっていきます。 痔は放っ...

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