痛がり・病院嫌い・薬嫌いの私(アラフォー男)が、腹をくくっていぼ痔の手術を受けることにした体験をつづっていきます。
痔は放っておいても、即いのちにかかわることはあまりないため、ついつい先延ばしにしてしまう方も多いと思います。しかし結論から言うと他の病気と同じように早めに治療するに越したことはないと思います。
とはいえ痛みに対する恐さや、また恥ずかしさなどから、なかなかふんぎりがつかない方も多いのではないでしょうか。
そんな方に少しでも参考にして頂ければ幸いです。
放置してしまった5年間
もともと排便時に血が出ることは、5年よりも前からあり、痔になってるかなという自覚はあったのですが、「あ、これやばいかも」と思い始めたのは、ちょうど5年ほど前でした。
症状には個人差があると思いますが、私の場合、出血時には痛みを伴いませんでした。
それが逆に不安ではあったのですが、毎年の健康診断では大腸がんなどは検出されず、変にネットで調べて自分の都合のいいように解釈し、「痛くないし出血もすぐ止まるからだいじゃうぶだいじゃうぶ。痔は国民病で3人に1人はもってるからだいじゃうぶだいじゃうぶ。」と、自らを欺き通してきたのです。
そんなこんなで5年前私は、用事があって首都トウキョウまで来ていたのですが、ある商業施設のトイレで排便した際、血が出てなかなか止まらなくなってしまいました。なんとか止まってトイレから出たものの、出てしばらく歩いていると、血がぽたぽたと垂れてきて、ズボンに少し染みているではありませんか。
「やばいよやばいよ」
何とかコンビニに駆け込み、替えの下着を購入して履き替えて、出血も止まったのですが、それ以降、外出時はその不安を常に抱えることになりました。
だんだん痔の成長とともに、痛みがひどくなる
しかしそんな状態になってもなお、病院には行かず、かといって市販薬などを使うこともなく、いくつもの季節を越えていきました。
時が全てを、癒してくれる。そう信じて自然治癒力に多大なる期待を寄せて、己の生命力を過信していました。しかし肝心なことを忘れていたのです。もう、痔は、自分の一部になっている。生命力を振りかざせば振りかざすほど、痔も共に成長していくということを・・・
結果、何も好転することはなく、怠惰と逃避の大きな報いを受けることとなるのでした。
痔を放置しても何もいいことはありません。
観念して肛門科の門を叩く
おしゃれは我慢、という時代もありましたが、そんな我慢ももう限界が近いのではと感じていたある日。
その頃になると、排便後はしばらく痛いというのがデフォルトになっていて、お昼前くらいになるにしたがって痛みが薄れていく、というような毎日でした。
その日も仕事前の排便時に出血したのですが、なんかいつもと違って、なかなか痛みが治まらないのです。治まるどころか、だんだんひどくなる感じがしてきました。
「オワタ・・・万事休す・・・ドタッ」
と倒れこみたいくらいの感覚ですが、さすがに周りで仕事をしている人に悟られるのもまずい。なんとかお昼までやり過ごして休憩の時に対策を考えるとするか、と平常心を装おうとするものの、襲来する容赦ない痛み。
だんだん頭がおかしくなってきて、様々な心の叫びが乱文となってよぎる始末。
混乱する意識の中、かすかにひねり出した結論。
「もうごまかしてばかりいられない・・・行くか、病院に・・・」
なんとか耐えて、お昼休みに病院をスマートフォンで調べ、行くならここかここかな?と目星をつけ、3つほどの病院に絞り込みました。
散々迷いに迷った挙句、今回家からまあまあ近い病院に決めたので、一旦仕事を早退させていただき、家に帰ることにしました。
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